【あらすじ・ネタバレ】木村拓哉主演 木曜ドラマ「BG~身辺警護人~」第3話レビュー!

こんにちは、こあらです🐨

待ちに待った「BG」の第3話!

1話・2話を見逃してしまったというかたでも大丈夫!

レビューもこちらからご覧になれます。

【あらすじ/ネタバレ】木村拓哉主演 木曜ドラマ「BG~身辺警護人~」第1話レビュー!

【あらすじ・ネタバレ】木村拓哉主演 木曜ドラマ「BG~身辺警護人~」第2話レビュー!

BG 第3話の見どころ!

・クスっと笑える島崎×高梨(キムタク×斎藤工)のコンビ

・息子の思春期に対抗する大人げない島崎!w

・高梨×菅沼(菜々緒)のもどかしいギスギス恋愛どうなっちゃうの!

・全員が怪しく見える!犯人は誰なのよ!

・やっぱりヒーロー!島崎の、女の子がきゅんとなる助け方

・劉社長(仲村トオル)×島崎の直接対決!

実は私、このドラマが井上由美子さんの脚本だって知らなくて…

なんかこの第3話からあからさまに「大人の恋愛」というか「甘酸っぱい感じ」出してきたな~って思ってスタッフ見たら、脚本家に納得。

今さら気づいたの?って言われるかもしれないですね…

知らない人は一緒に驚きましょう!!あの、井上由美子さんです!

キムタクドラマの中で一番好きな「GOOD LUCK!!」、そして斎藤工の圧巻のドラマ「昼顔」の脚本家であります。

その2人がBGで共演!

なんか運命感じますね~

井上由美子さんと言えば「ザ・恋愛」って感じですが、今回はちょっと大人っぽくて、さりげない感じでちょいちょい挟んでくる感じが心地いいですね。

では本題!第3話のレビューです!

・・・

主な登場人物

・・

島崎警備(元KICKS)

木村 拓哉:島崎 章(しまざきあきら)

斎藤 工:高梨 雅也(たかなしまさや)

KICKS 身辺警備課

菜々緒 :菅沼 まゆ(すがぬままゆ)

間宮 祥太朗:沢口 正太郎(さわぐちしょうたろう)

KICKS 社長

仲村トオル:劉 公明

KICKS 警備課 課長

勝村 政信:小俣 健三

整形外科医

市川実日子:笠松 多佳子(かさまつたかこ)

投資家である道岡 三郎(豊岡功補)が、投資詐欺の疑いで逮捕されたが、証拠不十分で釈放された。

警察署前には道岡の投資事業の詐欺に遭った被害者たちや取材陣が群がっていた。

道岡と秘書は車に乗り、自宅への道中、反対車線からタクシーが道を阻んできた。

どうやらこのタクシー運転手も道岡の投資詐欺の被害者で、道岡に恨みがあるらしい。

運転手は凶器を持っていた。

道岡は後部座席のドアを開け

「あのなあ、投資にリスクはつきものだって言ったろ

それでもあんたは金儲けたかったわけだろ

「法律が許してもな、オレは許さねえぞ!!!!

「じゃあやるならやれよ」

道岡は自ら車を降り、秘書が止めているのも関わらず自分から運転手を挑発した。

凶器で殴られた道岡は、重症で病院に搬送された。

そのニュースの一部始終を見ていた島崎、高梨、警護の相談に来ていた外科医の笠松先生は、島崎警備の事務所に来ていた。

道岡は、笠松先生が務める病院の特別室に極秘入院している。

アキレス腱断裂で笠松先生が手術を請け負う予定だったが、病院の幹部が直前になりしり込みしているらしい。

「恨まれる人は治療したくない」という理由と、「入院中にまた襲われるようなことがあったら病院のイメージが下がるから」ということだった。

そのために病院側の幹部が出した条件は、「しっかりとした警備をつけること」だった。

「退院するまでの2週間彼の警備をお願いできませんか」

「いやあ、ありがたいけど、彼ぐらいお金のある人だったらもっと大手の会社に…」

「秘書の制止を振り切って、相手を挑発したの、やるならやれって。

それを聞いて大手の警備会社は腰が抜けちゃったの、あなたたちがいたKICKSもね。」

1階のカフェ「ジャンクション」からコーヒーが届いた。

・は、

破格の警護料が見込めるはずよ」笠松先生が言った。

しかし高梨は「少し考えさせてください」と話を割った。

「クライアント本人が敵を挑発するなんて警護できませんから」

「でもうちらが断ったらどこも請け負うとこなんてないんだけど」

「金儲けのために悪党護んのか」

「悪党??会ってもないのにわかるんだすごいなー。」

島崎と高梨はそこで言い合いになった。

その様子を笠松先生は静観していた。

「でかっ!!!!

またやばい依頼かよ」

島崎の息子の瞬は、朝食のオムレツを見て思わず声を漏らした。

父親が作る朝食に気合が入っているときは、やばい仕事のときか、死を覚悟しているときだという。

島崎は瞬に「ケチャップは?」と聞くも

んな子供じゃねーよ」と一蹴。

オレはかけよ、47だけど」と息子の顔を凝視しながらケチャップを大盛にかけて対抗するやりとりがくすっと笑える。

道岡の警護は、またもKICKSが担当していた。

しかし一度は依頼を受けたものの、道岡が相手を挑発したり、恨まれる人物が多すぎることからKICKSは警備を断ったのだった。

それをまた、島崎警備の2人が依頼を受けたとKICKS社内で話題になり、沢口は動揺を隠せずにいた。

「大丈夫なんですかね2人だけで」

「大丈夫だよ、あの二人なら。

社長もうちを辞めた2人が活躍していることに喜んでおられた」

課長が言った。

課長が去った後、沢口は前章からのチームメイトである菅沼にこっそり話しかけた。

「ほんとっすかね、うちが断った仕事立て続けに拾われたりしたら嫌な気持ちしないんですかね」

「(劉社長は2人のことを)相手になんかしてないんじゃない

菅沼はさらっと核心をつく発言をした。

「あの、おれ、島崎さんが辞めたのって、社長となんかあったからじゃないかなって

「なんで社長?」

だって高梨さんまで辞めるってよほどのことですよ」

「おい、余計な詮索する暇あったら健康診断にでも行きなさい」

課長が2人の会話を聞いて圧をかけた。

高梨は事務所を出て車に乗ろうとしたが思わず立ち止まった。

「おはようございます!」というカフェの中島の声なんかまったく届いていない。

後ろから島崎が、「おい、何してんだよ!」とやってくるとそこには菅沼の姿があった。

驚き言葉を失った2人だったが、菅沼は島崎を見て軽く会釈した。

「先に車乗っとくわ」と島崎は高梨を残し先に車に向かった。

島崎は、高梨と菅沼が付き合ってたことを知っているらしい。

「なんか用か。」

気まずい空気の中、高梨が菅沼に言った。

用がないのに会う関係じゃなくなったでしょ。

道岡の警護は下りたほうがいい、島崎さんにも言って。

KICKSにも依頼があったけど驚異レベル5段階中の5だったから断った。

あの男、被害者に恨まれるだけじゃない、相当危ない橋を渡ってる!

このどさくさに紛れて、消そうとするやつがいてもおかしくない」

「もう受けたんだよ!!!!」

高梨はいら立ちを爆発させて叫んだ。

「ねえ、まさかと思うけど古巣に対抗するつもりじゃないよね?

あなたと島崎さんが辞めた理由、あたしちゃんと聞いてないからさ

「いちいち昔の会社なんて意識するかよ」

「何よ人がせっかく心配してきてやってんのに!」

いちいち昔の女の話なんて聞いてられるかよ

その「昔の女」が菅沼の逆鱗に触れ、「あっそ!!!!!!」と足早に立ち去って行った。

島崎はそれを車の中から一部始終見ていた。

車に乗り込みシートベルトを締める高梨。

まだ時間あるから追っかけてやれよ、自分から折れるタイプじゃないだろ彼女。ほんとに終わるぞ。」

穏やかに話しかける島崎。過去の自分に照らし合わせるように言った。

「あんたには言われたくないよ!」

「一応男女間のことはオレ先輩だからさ」

「バツイチのくせに」

「だから分かるんだよ!」

「ほら早くいけよ!!」

と腕をつかんで説得し、高梨は渋々車から出て立ち上がって追いかけようとしたが、すでに時遅し。

菅沼を載せたタクシーは2人の車の横をさーーーっと通り過ぎて行った。

さすが先輩」

「遅いんだよ、後輩!」

とアドリブっぽい場面がほほえましいかった。

舞台は道岡が入院している病院へ。

病室内では笠松先生、リハビリを行う理学療法士の湯川先生、道岡の秘書の小暮も同席していた。

「元はKICKSにいたんだって?」

「はい、退社いたしました」

「ふーん、大丈夫?上り調子の会社を辞めるって、なんかトラブったんじゃないの?」

「ご心配なく、円満退社ですので」

「この目はごまかせないよ、修羅場くぐってきたから。」

「警備業界のブラックリストにいるオレには贅沢は言えないけれど…ボディガードにしては年食ってんな

そういわれ島崎は、思わず苦笑いがこぼれた。

「そっちはサービス業には全く向いてないような性格だ。おまけにチームワークなんてないだろ」

高梨にも遠慮なく道岡が言い放つ。

「ご指摘ありがとうございます。心配な点は改善して警護に当たらせていただきます」

「ああそれと、金は期待すんなよ。病院に言われてしかたなく頼んだだけだ。最低料金しか払わない

笠松先生が咳ばらいをして答えた

お金につられる方たちじゃありません、、ね?」

そんなの聞いてない!と思わず声が出そうになるくらい、高梨は島崎を見つめて動揺を表した

「オレは多くの人に恨みを買っていて、いつ殺されるかわからない

だがこそこそはしない、やるならやれ、それがオレだ。

覚悟して警護しろ」

「はい、ですがボディガードの仕事はクライアントを閉じ込めることではありません。

天国でも地獄でもお供いたします。」

いい根性してんじゃん、体を張って守ってもらいましょう

緊迫した空気が流れた。

2人は院内の動線を確認していた。

売店のおばさんが声をかけてきた。

VIPが入院していることが院内でうわさになっているという。

「噂になってるわよ~特別室のボディガードさんよね?

かっこいいわね~!初めて見たわ~!」

とりんごジュースを2人に渡し、そのVIPが誰なのかを執拗に尋ねてきた。

「誰なのよ!こっそり教えて!絶対に言わないから~」

「職務中はいただけません」

としつこい絡みを断った。

平日は売りに来てるからいつでも声かけてね~!!」

おばさんは2人の後ろ姿に小さく手を振り見送った。

その後ろには、花束を持った怪しい見舞客が迫っていた。

病室では道岡がネットニュースを見ていた。

ネットニュースには、道岡が不起訴になったことでアンチのコメントであふれていた。

「不起訴になったことで抗議の声があふれています

あまりお読みにならないほうがいいのでは」

秘書の小暮がアドバイスした

「オレがネットのニュースで凹むわけないだろこのポンコツ!!!!」

と持っていた資料をぶちまけた。

その後すぐに島崎・高梨、そして笠松先生とリハビリの湯川先生が道岡を訪れていた。

道岡は笠松先生に好意を寄せていた

「先生ね、オレが小学校の時好きだった先生に似てるんだよな~」

「手術は明日の15時に決まりました」

「リハビリを担当する湯川です。よろしくお願いします。」

「若い兄ちゃんか、もっとベテランいないの?」

「湯川は熱心な理学療法士です。今回も自ら手を挙げてくれました。」

「至らない点があるかと思いますがベストを尽くします!一緒に頑張りましょう!」

その言葉にイラっとした道岡は

「一緒に頑張りましょう!なんてやつが一番嫌いなんだよな」と道岡はあからさまに嫌な態度を取る。

「だってそれがお前の仕事だろ」

湯川先生は肩を落とした。

続けて「先生は手術をする、ボディーガードは体を張る。オレの仕事は、金を儲けて人に憎まれること」

自虐して笑った。

笠松先生のもとに1本の電話が入った。

院長室に呼ばれた笠松先生は島崎と一緒に向かった。

匿名の脅迫状が届いたのだ。

道岡を助ける医者は許さない。処刑する。

自分のことだった。

道岡が入院していることが外部に漏れてしまっているらしい。

院長は他の病院に道岡を引き取ってもらうことを考えていた。

しかし笠松先生はそれを拒否した。

「そのために優秀なボディーガードを雇ってるんじゃないですか」

「うちは公立の病院ではありません。言葉は悪いがあんなやつのために無理をすることはない」

「私も彼のことは大嫌いです。でもどんな人間であろうと最善を尽くすのがプロの医者じゃないんですか」

「ご立派ですが、笠松先生も整形外科の副部長でしょ

病院の経営も考えていただけなければねぇ」

そこに島崎が口をはさんだ。

「あのーすみません。道岡さんがここにいるといことが漏れてしまっているということは、手術を拒否したということも漏れてしまうんじゃないでしょうか

いや、患者さんを見捨てたといううわさは病院にとっても最悪なのかなーと思いまして。」

そのド正論に院長は言葉を失った。

その間、怪しい見舞客は道岡の病室に忍び寄っていた。

ノックがしたので高梨は病室のドア越しに名前を聞いた。

「鈴木」だという。

高梨がドアを開けると花束を持った男が立っていた。

「どちらの鈴木様でしょうか」

「鈴木だと言ったらわかりますよ」

鈴木という男は病室内に入った。

迎えた道岡は「よくここがわかりましたね」と座り直した。

鈴木は「席を外してくれませんか」と高梨と秘書に言った。

高梨は「職務中に知りえたことは他言しません。」と一度は断ったものの、

道岡にも「込み入った話なんだよ」と言われ、その場を離れざるを得なかった。

鈴木が、「先生は、あなたのことは一切存じ上げません、ご了解ください」と道岡の耳元でつぶやいた。

ひやりとした緊迫したシーンだったがその場は何も起こらなかった。

※ここでいう、「先生」とは、贈収賄が疑われた衆議院議員のことであると予想される。

「いきなり冷たいね、これまでさんざん協力してきたのに」

鈴木が道岡の足元まで移動し、包帯を巻いている右足元に花束を添えた。

「早くお怪我を治してください」

その瞬間、道岡が「ぬああああああああああああ」という叫び声をあげた。

どうやら患部を殴られたらしい。

何やってる!!!!」

と慌てて入ってきた高梨と秘書。

「おい、気をつけろ!」道岡は高梨に言った。

鈴木は衆議院議員につく猛犬だという。

高梨は鈴木を取り押さえたものの、狭い病室内で激しい乱闘になった。

随分にぎやかなお見舞いですねえええええ!!!!

そこに島崎が戻ってきた。

2人の間に止めて入り、鈴木を凝視した。

興奮が冷めず、蹴りをつけたい高梨が「下がってください!」と島崎に言った。

その瞬間、「ボディーガードが何攻撃してんだよ!!!!

と思わず手を出してしまった高梨に怒鳴りつけた。

高梨はそれに反抗しようとしたが、島崎に押さえつけられ黙るしかなかった。

鈴木はそれを見て静かに病室から立ち去った。

鈴木に足をやられてしまった道岡は念のため再度検査をすることになった。

「最高だったよ先生!リングサイドでキックボクシングの試合を見ているみたいだったよ!」と興奮冷めず、笠松先生に状況を伝えていた。

「道岡さん不謹慎ですよ、ご無事だったことを感謝しないと」とボディーガードの2人を気遣った。

検査室の前で島崎と高梨は座って待機していた。

高梨は、島崎に押さえつけられたときに肩を痛めたらしい。

「悪かった、でもそこまで痛くないだろ」

と島崎は高梨に一言謝ったが、

「よく言うよ、本気で決めてきたくせに」

「本気で決めてたら脱臼してるよ」

「外れてるかもしんない」とだらだらと愚痴をこぼす。

「今任務中だぞ!」

「冗談ですよ」とピリついた空気が走った。

「やっぱりあいつ悪党でしたね、このまま警護を続けるべきかどうか」

「確かに悪党かもしれないけど、だからと言ってそれで選びたくはない」

そういって立ち上がった島崎。

VIPしか警護しないKICKSと変わらなくなっちゃうだろ

「はあ???結局ただの意地かよ!

劉社長を見返すためにKICKSの蹴った仕事を受けるんだったらオレもう付き合いきれません。

耳のイヤホンを外し、立ち上がる。

危険を伴うクライアントに嫌気がさしていた高梨。

「あららケンカ?」

そこに昼間すれ違った売店のおばさんが来た。

「いや、打ち合わせです」その場をごまかす島崎。

「仲良くしなきゃ~。人生ね、何が起こるかわかんないんだから。

あ、これ飲む?」

と言って赤い水筒を出してきた。

「これね、息子が初任給で買ってくれたのよ」

「すみません、任務中はいただけないルールなので」

島崎はひきつり笑い、高梨も黙って怒りを鎮めた。

「で、特別室の患者さん、教えてくれる気になった??

男か女かだけでも教えてよ~」

とかなり気にしている様子だった。

KICKSでは、劉社長が身辺警護課のオフィスを訪れていた。

「島崎さん、高梨さんという2人のベテランを失ったのはやや痛手でしたが逆にこれは警備業界の古い体質を変えるいい機会です。

体制を一新して、さらなる業務拡張を目指しましょう。」

そこに社員は威勢のいい返事をした。

「そのためには女性のチカラが必要です。ね、菅沼さん。」

そういって菅沼の目の前に立ち

例のお返事、待ってますよ」とプレッシャーをかけた。

菅沼はうつむいて会釈した。

道岡は病室で眠っていた。

2人は交代で仮眠をとっていた。

仮眠と言ってもイスに座って目を閉じるだけだ。

島崎の仮眠終了のアラームが鳴り、高梨と交代した。

島崎は昼間の続きを話し始めた。

昼間の答えだけど、意地じゃないから。ほんとに。」

少し離れたところから小声で伝えた。

しかし、何も返答がない。

高梨は無視しているのか眠っているのか…

のび太君並みに寝るの早いな

と思わずつっこんだ島崎だった。

一度護るって決めたことだから投げ出したくないだけだよ!用心棒だからな。」

自分に言い聞かせるように言った。

そのあとすぐ道岡が2人を呼んだ

「おい」

「はい!」

2人は駆けつけた。

高梨が道岡の呼びかけに反応したことに、なんだよ(起きてんのかよ)みたいな顔で高梨をにらんだ。w

「カーテン開けてくれないか。空が見たい」

真っ暗な空を見上げながら道岡が言った。

「明日オペか…怖いね。

人に憎まれるのは平気だが、注射怖いんだ」

「歩けるようになるためです」

「もう世界中歩きつくしたけど、まだ行ってないのは地獄くらいだ」

と意外な一面を見せた。

翌日、笠松先生は道岡のオペの準備に取り掛かっていた。

リハビリの湯川先生が笠松先生の部屋を訪ねた。

「オペ室の準備できてます。僕も、見学します。」

「了解、よろしく!」

オペ室に向かっている途中の階段で、背後から誰かにつけられている気配がした。

階段で立ち止まり上を見上げても誰の姿もない。

階段を降り廊下に出た。

廊下を歩いていても後ろが気になり、振り返ってみたが何もない。

※閲覧注意※

前を向いたその瞬間、目の前の超至近距離に顔面蒼白のマスク男が立っていた。

声も出なかった。

男は笠松先生を病室に閉じ込めようとしたが、笠松先生は必死で男を振り払い、押し倒して逃げた。

男は倒れるも、彼女の後を追った。

どうやらかなり華奢な人物で、病院内をよく知っている人物のようだ。

病室でオペを待つ道岡。

そこに看護師の女性が慌てて入ってきた。

「すみません、笠松先生の準備が遅れているようで、しばらくお待ちいただけますか」

そう言い残してすぐに病室を後にした。

道岡は戸惑いを隠しきれない。

島崎はひっかかり、看護師の後を追った。

「すみません、笠松先生って何かあったんですか?」

「いえ、それが連絡が取れなくて、お部屋にもいらっしゃらなくて。」

不審に思った島崎は、先日送られてきた脅迫状が頭をよぎった。

まさか…と思いながらも、病室からオペ室までの動線をたどった。

笠松先生が通ったとおりの階段を島崎は歩いていた。

廊下に出て見覚えのあるものを拾った。

笠松先生のネームタグだった。

一瞬で何かを悟った。

笠松先生はワゴンの物陰に隠れていたが、すぐそこに犯人が近づいているのがわかった。

両手で口をおさえ、息が漏れないようにしても震えが止まらない。

逃げ場がなくなり、そして犯人が自分の真横に現れた。

犯人はメスの刃をこちらに向けた。

間に合った。

島崎は廊下の端で犯人を目撃!!!

犯人は姿を見られ、たまらずその場から逃げた。

走って島崎は追いかけるも、逃げ足が速く捕まらなかった。

島崎は犯人を走って追いかけたが、廊下の陰に、人影を見つけた。

笠松先生だった。

「先生!!!!大丈夫ですか!」

「あ、、島崎さん、、」

安堵のため息が漏れた。

「けがは?」

「突然追いかけられて、本当に処刑されるかと思っちゃった。」

笑いながらも、おびえているのがわかった。

「相手の顔は?」

「なんかかぶってたから見てない…」

「そうですよね、すみません…」

「あ、、もう平気だから、行って。」

どう見ても震えていた。

もう心配いりません。

そういって島崎は手を差し出した。

「ちょっと、やめてよ、こんなことでびくびくするわけないでしょ、私毎日血を見てるの、大丈夫。」と先生は吹き出して照れた。

「僕のクライアントの大事な先生ですから。護らないと。」

ほっとした様子で島崎の手を見つめ、おそるおそる手を伸ばした。

その伸ばした手をぐっと力強く握り、引き寄せて立ち上がった。

きゃーーーーーーーーー!!!!!💖💖💖

ほんとに動画で見てほしいです、、、一瞬何が起こったかわからなかったけど、めっちゃかっこよかった!!)

両肩をつかみ、彼女の目を見つめた。

彼女も驚き、島崎の目を見つめていた。

「よし、行きましょ。」

彼女の背中に手をまわし、ゆっくりと手術に向かった。

「これよりアキレス腱再建手術を開始いたします。メス!」

笠松先生はオペを始めた。

渡されたメスを見て一瞬手が止まるも、自分を奮い立たせて進めた。

オペ室前では島崎と高梨が待機していた。

高梨は、笠松先生が襲われた時間帯の防犯カメラの映像を警備室から入手していたが、どこにも犯人の映像が映っていなかった。

「ということは、防犯カメラのことも知り尽くしている人物ということか…」

「あの時のやつですかね」

そう思ったのは鈴木という男のことだった。

「大胆すぎるだろ、政治家の手先が担当医襲うかね…」

「じゃ誰ですか。」

何も見当がつかなかった。

とそこに、意外な人物から着信があった。

「あ、沢口です。警護中ですか?」

元同僚の沢口だった。

「いや、今は束の間の休息ってとこかな」

道岡がオペ中だったので幾分かは時間があった。

島崎さんがKICKSを辞めた理由を知りたくて…

「何だよ急に」

「すみません、ずっと引っかかってて」

「こっちは病院で襲撃事件あってさ、立て込んでんのよ」

「道岡が襲われたんですか?!」

「いや、担当医」

「やばいっすね…わかりました、オレも調べてみます!

依頼を受けたときの資料があるんで」

電話に気づいた課長が後ろから近づいてきて、電話を取り上げた。

画面に出ている電話相手「島崎」の名前を見て苦言を呈した。

「守秘義務を忘れるな」

課長は無理やり電話を切った。

島崎は突然切られた電話を不思議に思った

「電波じゃなくて切ったなこれ」

手術は無事終了した。

目覚めた道岡に、笠松先生が「道岡さーん、ご気分いかがですか」と声をかけた。

「最悪だよ」

道岡は細い声を漏らした。

「ここからはリハビリです。頑張ってくださいね。」

リハビリの湯川先生が、ひとまず今日、軽く足を動かす運動をすると言ったことに対し道岡は、「目が覚めたばっかりだぞ、あとにしてくれよ」とだるそうに文句を言う。。

「社長、直後のリハビリが大事だそうです!」

それを横から秘書が入ってきた。

「なんだよお前!来るなって言ったはずだぞ」

「すみません、オペが気になりました」

「おめえの景気悪い顔見たら治るもんも治んねぇんだよ!!!

帰れったら帰れ!!!!」

道岡はテーブルにあったペットボトルや紙コップを投げ、いら立ちを爆発させた。

秘書は悔しそうに、落ちたものをひざまずいて拾い上げた。

(このあたりから誰が怪しいか、犯人捜しが始まります…)

高梨は島崎を病室の外に呼び出した。

秘書の小暮さんが笠松先生を襲ったって線はありませんか

あんな扱いされれば憎しみが湧いてもおかしくない。

ある意味道岡の一番の被害者かもしれません。」

島崎は納得した。

KICKSでは沢口がひとりオフィスに残って何やらPCに向かっていた。

扉が開く音がして、見上げると菅沼の姿があった。

「何こそこそやってんの!」

「ああ、明日の警護の予習を…」

ばつが悪そうに沢口は答えた。

「うさんくさいオッサン2人のために?」

菅沼はコーヒーを差し出して言った。

「手伝う。でも協力するのはこれが最初で最後にしなさいよ」

菅沼も、2人が放っておけないようだった。

翌日、道岡の本格的なリハビリが始まった。

湯川先生の指示にだるさを見せながらも、渋々リハビリに励む道岡だった。

そこに、秘書が現れた。

「社長、地道にやるしかありません。」

「なんでいるんだよ、来るなって言っただろ、ポンコツ!!!」

「早く良くなってまた仕事をしていただくためです」

見ている方もイラっとするほど、空気の読めない一言だった。

「まだオレに悪事を重ねさせたいのか」

「いえ、社長がやってきたことがすべて悪いわけではありません」

「生意気なことを言うな!!!

出過ぎたことを言うような秘書はいらねえんだよ

辞めろ!ポンコツ!」

「やめません」

「あっそ。それならな、今オレが最も欲しい物ここへ持ってこい

「…それは…」

「言わねえよ。秘書ならわかれ!辞めたくねえんだろ!」

悔しさもあったが意地を見せなければと思った。

秘書は急いで部屋を飛び出していった。

島崎は嫌な予感がした。

「一人で対応できるか」

「誰も通しませんよ」

「話聞いたらすぐ戻る」

「14時56分」

誤差なし」

「誤差なし」

島崎は秘書を追いかけた。

「小暮さん、道岡さんが今一番欲しいものって何かわかったんですか。」

「いえ、これから会社に戻って考えます」

「いつから道岡さんの秘書に?」

「11年前、前の会社で人間関係で悩んでいた時に、道岡の投資セミナーに参加したのがきっかけです

道岡の話を聞いていると、自分に可能性があるように思えて。

そばで働かせてくださいと頼みました。」

「道岡さんに会って人生変わったんですね」

「何をおっしゃりたいんですか?」

「いや、失礼しました!

自分も独立してそれについてきてくれたやつの人生を変えちゃったのかなと思うこともありまして

「島崎さん、私の場合、後悔していません!」

秘書はスパッと一言、島崎に言い返して去って行った。

走っていく秘書を眺め、自分も病室に戻ろうとした。

その時、「島崎さん!!!」と呼び止められた。

「沢口!!何やってんの!」

「これ、、、見てください」

「これ!!!!」

2人の間に緊張感が走った。

高梨、今どこだ!部屋か!

階段を大股で登りながらインカムを飛ばした。

「いえ、理学療法士の湯川さんが屋上でリハビリしたいというのでお連れしました。」

危ないのはそいつだ!

湯川の姉は道岡の詐欺の被害者で自殺している!」

沢口が持ってきた資料に、湯川先生の姉が道岡の投資詐欺の被害に遭い、自殺したことが示されていた。

「気をつけろ!凶器を持っているかもしれない!」

島崎は院内を走ったが、またも売店のおばちゃんにカートで止められた。

「こんにちは、もう仲直りした?」

「すみません、急いでるんで!日曜なのにご苦労様です!

自分の言った言葉に島崎は何かひっかかった。

日曜なのにあのおばさんが出勤していることだった。

「クライアントを脅威から遠ざけます!」

「強引に離すな、刃物を持ってるかもしれない」

「了解」

「寒くなってきたんで、部屋に戻りませんか」

高梨は道岡に声をかけた

「体温管理は僕がしています。よかったら先に部屋に戻っていてください」

「そうはいきません、道岡さんの顔色も悪くなってきていると思うので」

「大丈夫だ、風が気持ちいい。」

「時間も長くなってきたんで」

粘る高梨。

湯川先生は怪訝そうに高梨を見つめた。

「どうした、そんな怖い顔して」

道岡も高梨を振り返っていった。

湯川先生はポケットから何かを出そうとしていた。

「すみません!!!!この男は愛想がなくて!!」

息を切らしながら島崎が屋上に到着した。

「どうですか、調子は」

「おう、段々歩けるようになってきたよ」

「すごいじゃないですか」

オレを恨んでるやつから逃げないといけないからな

意味深な言葉を発した。

その瞬間湯川先生は道岡に襲い掛かった。

「放せ」高梨は湯川さんに言った。

湯川先生の代わりに道岡が答えた。

「そいつは無理だよ、だってこいつオレを殺すために担当になったんだから

「知ってたのか」

「あんたの姉ちゃんオレに騙されて死んだんだろ

被害者の会で顔見たよ」

道岡は最初から湯川先生のたくらみを読んでいたのだ。

「さあやれ、一思いに」

ケンカはダメって言ったでしょ!!!!

関係者以外知りえない場所に、女性の声がした。

売店のおばちゃんだった。

「下がってください!!!関係者以外は…」

いや、関係ある!そうですよね!!!

「あんたに騙されて死んだ吉村カズヤさんのお母さんだ!!」

「へーーー遺族同士手を取り合って、オレを殺そうっての!

いくら払えば許してくれる?」

挑発した。

おばちゃん「お金なんていらない!!!!」

湯川「罪を償え!!!証拠をもって警察に出頭しろ!!

ほんとのことを全部話せ!!!!!」

道岡「あのさ、オレを恨むより自分の姉ちゃんやバカ息子を恨んだらどうだい!!!

オレの父親はね、友人の借金背負って首をくった

まだガキだった俺は、生きるために嘘を覚えてそれが今の富につながったんだよ

投資も人生もリスクがあって当然なんだよ!!!

騙されて自滅するようなやつは、負け犬って言うんだよ!!!

怒りが最高潮に達した湯川先生は

「黙れー!!!」と言ってメスをもってふりかかった。

それを島崎は止めたものの、おばちゃんも水筒を持って「放して!!!殺す!!!!殺してやるの!!!」と叫び水筒を振りかぶった。

「息子さんからもらったものをこんなことに使わないでください!!!!」

島崎は叫ぶとおばちゃんは泣き崩れた。

その隙を狙って湯川先生は、またも道岡に襲い掛かった。

島崎はそれを阻止したが、メスで手の甲を切られ傷を負った。

高梨がフォローに入り、湯川先生を抑えた。

島崎はすぐさま持っていた布で止血した。

「道岡さん、そんなに死にたいですか。

警察署の前で暴れたのも今もそうです。

自分から前に出た。

いっそのこと殺されたいってのはうがちすぎですか!」

そこに、秘書が走って戻ってきた

社長は誰かに止めてほしいんだと思います。

お前は勝手なこと言うな!!!!

「遅くなりました!!社長が一番欲しいものです。

投資詐欺についての証拠です。

衆議院議員への関与についてもすべてここに記録してあります。

それを見た湯川先生は目を疑った。

「道岡さん、もう誰も止めてくれませんよ」

島崎は道岡に語りかけた。

「あなたも言ったじゃないですか

いつ殺されてもおかしくない、だがこそこそはしないって。」

私も、道岡の悪事に加担してきました。

誠に申し訳ございませんでした!!!」

秘書は、現場にいた2人の遺族に深々と頭を下げた。

道岡は、売店のおばちゃんに、転がった大切な水筒を拾い上げてゆっくりと手渡した。

「最後の任務だ。警察まで送ってくれ。」

道岡が島崎に、落ち着いたまなざしで最後の警護の依頼をした。

「かしこまりました。」

退院して警察に向かうところだった。

「世話になったな、たかこ先生」

道岡は笠松先生に礼を言った。

「リハビリは、拘置所でもでもできますからね」

「いいね~!先生のそういうとこ好きだ」

「島崎さん!ご苦労様。私の患者をよろしく。」

「はい、先生は大丈夫ですか?」

「あれは、秘密事項。」

「心得てます」

「あ、手のケガ!待ってるから。」

「お願いします。」

「そういえば警護費用まだだったな。いくらだ。」

「52時間で52万円になります」島崎がこたえた。

「安いな。」

最低料金ですよ」少し切れ気味で高梨が答えた

「だが、俺の全財産は被害者への債務に宛てられる。

罪を償ってからの出世払いでもいいか」

高梨が島崎を見つめたが、「…はい。」と島崎が一呼吸おいて返事した。

「必ず払う。そのために必ず浮かび上がる」

「はい、ありがとうな、俺の野心を守ってくれて」

道岡はボディーガードに礼を言った。

(ここはまさかでしたね、、、現実世界じゃありえないですよね、詐欺を働いた人が出所して返すって、全く信用ない言葉。命を懸けて護ってくれた人に失礼すぎます)

病院を出ていく道中、看板の陰に人の姿があり、車の行方を追っていた。

毎回島崎を狙っているロン毛のやつだった。

島崎も、そいつの存在に気づいていた。

KICKSでは菅沼が劉社長の部屋にいた。

先日のお話ですが、、、お受けします

菅沼が、KICKSの経営に関わってほしいという劉社長の提案に乗った

「あなたは賢い人だ。そう言ってくれると思っていました。

今日の記念に、私の身の上話をしてもいいですか」

「身の上話…?」

「なぜ私が警備に目を向けたのか、その本当の理由です。

もちろん、会社の人間は誰も知らない

そこに社長の秘書が入ってきて伝言を社長に渡した。

その伝言を見て明らかに不満そうな顔をした。

島崎が、劉社長をビルの屋上に呼び出した。

「そろそろ、戻ってくる気になりましたか?」

「その可能性はありません」

「残念ですね、歓迎してあげようと思ったのに」

「あの男が私の周りを付け回しています

職業柄、見間違いはありません」

「あの男?」

「あなたがやらせの襲撃に加担させたボーイです」

「ふっ、まさか。私が狙わせたとでも?

私はそんなに暇じゃない。

きっと逆恨みされたんでしょう。

身辺警護というのはそういうリスクもある仕事だ」

「覚えがないなら結構です。

ただし、僕はお願いしましたよね。

あなたがやったことは公にしない。

ただしもう二度とボディーガードの命をもてあそぶようなことはやめろ!!!!

それは絶対に忘れないでください。」

「島崎さん、あなたの大好きなボディーガードを、ずっと続けられるといいですね。

2人はにらみ合った。

裏で糸を引く社長と、そこに真っ向勝負を仕掛ける島崎。

菅沼がKICKSの経営陣に加わることで、今後どういう展開になっていくのか!

お楽しみに!!!!

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