【海外で働きたい人へ】TOEIC600前後の人が海外就職したときの不安や苦労 

こんにちは、2年間フィジーで働いていたこあらです🐨

私は、大学卒業後3年間のフリーター期間をはさみ、25歳で初めて正社員になりました。

しかもフィジーで。

それまでの私は、海外生活経験は長くて1か月

英語もTOEIC600程度

会話レベルは、旅行に行ったらちょっと使える程度。

そんな状態で、初めての海外長期滞在、初の正社員。

いけるんか???!  

まぁ2年しかもたなかったんですが、海外で働いたことのある身として、これから海外で働きたいと思っている方へ、少しでもアドバイスができればと思います。

この記事ではこんな悩みや不安にお答えします

・ずっと海外で働きたいと憧れていた!

・留学経験を生かしたい!

・TOEICのスコアや英語力はそんなにないけど働けるのかな?

・働く前に理想と現実のギャップを少しでも埋めておきたい

海外で働くということに具体的なイメージがあまり湧いていないひともいると思います。

なかなか身近で、海外で働いている人もいないのが現状ですよね。

一度、海外就職に強い転職サービスを覗いてみるのもおすすめです。

内定から就労ビザが下りるまで…

私は日本企業の現地法人で内定をいただきました。

具体的にいうと、フィジー留学事業を展開している日本の会社の、フィジー現地オフィスにて、留学カウンセラーとして現地採用になったわけです。

最初は大阪で日本語で面接を受けて、その後現地のマネージャー・責任者に面接をしてもらいました。

企業によって面接方法や合否の判断はそれぞれだと思うので、あまりわかりませんが、ただ!!!!!

どこの国も、どこの企業も、海外就職で共通して言えることは、

内定からビザが下りるまで(実際に渡航できるようになるまで)が長い!!!

ということです。

日本国内での転職の場合、内定が出たら即日勤務できるし、勤務開始日も柔軟に対応してもらえるところが多いです。

しかしながら、海外勤務になれば、まず就労ビザの取得までにめちゃくちゃ時間と労力がかかります

こちらの待ち時間も多いですが、提出書類が尋常じゃない。

健康診断に行って英語で診断書を書いてもらい、警察署に行って無犯罪証明書を作成してもらい、パスポートを更新。

内定から短期間で書類を出さないといけないのにもかかわらず、ビザが下りるのが1か月~3か月後。

特にフィジーのような途上国は3か月以上かかりますね。

先進国はまだ早いと思いますが、東南アジアも今は特に待たされるかもしれません。

英語の壁!

もしかしたら、この記事を読んでいる方で、一番心配されている点が「英語でのコミュニケーション」ではないかと思います。

実は私もTOEIC600ちょっとしかなくて、でも海外で働きたい!という気持ちが強かったので受けてみましたが、正直、2年間英語の壁にぶつかり続けました。

ただ、その分、英語はめちゃくちゃ伸びました。

今ではTOEIC800点を超えるようになりました。

具体的に、どんな壁があったかというと…

英語での電話

顔が見えない、身振り手振りが使えないので、頼るのは声だけになってしまいます。

また、聞き取りができないと相手に答えられない。

電話って急を要するし、余計にパニックになり、1年以上悩まされました。

英語でのメール、ビジネス文書作成

普通の、日本語での書類作成も時間がかかるのに、英語でのメールや書類作成なんてもっと時間がかかります。

この単語って話し言葉なんだっけ、とかこれは目上の人に使ったら失礼なんだっけと辞書で表現を調べたり、フォーマットを検索したり、先輩に添削してもらったり、最後のあいさつ1文でも、英語圏の人からしたら違和感がないか、とずいぶん慎重にメールを打ったものでした。

ただ、これは慣れてくるとテンプレも使えるし、感覚がわかってきます。

英語での会議、ミーティング

私の場合、まだ、英語で聞き取る分には慣れてきたのですが、意見を振られたときマジで語彙力がなくて「反対されたらどうしよう」とか「間違った英語だったらどうしよう」「幼稚な英語だと思われたらいやだな」ともう不安しかなかったです。

ただ、聞いているメンバーは、意外と英語云々よりも意見の中身を気にしているので、英語そのものを気にしている感じはありません。

さらに、日本の会社みたいな年功序列とか先輩・後輩みたいな風習は少ないです。

下の人間がものを言っても許されるのがいいところ。

意見を言うことが歓迎される環境なんです。

言わないと上達しないし、そのために海外に来たんだ!と勇気を振り絞ってください。

不安な人はまず、日本でできることを磨きましょう。

「リスニング力」と「ビジネスの現場での発言力」は特に重要です。

海外は特に学歴や年齢なんて関係のない職場が多いです。

実力主義なので、TOEICが900点あったところで、話せないと意味がありません。

TOEIC600点でも、英語だけでなく、現地の言葉の習得が早いとか、現地の人に気に入られるような接し方を知っていると、どんなところでもやっていけます

外国人と時間の感覚が違う!

世界的に見て、日本はいつもせかせか、働きづめというイメージがありますよね。

特に私は途上国で働いていたからかもしれませんが、

「絶対に時間通りに進まない!」と思っておいた方がいいです。

 

10分後に折り返すね

と言われたものの、1日中電話がかかってこなかったり

30分ぐらいで着くよ

と言われて待ってたけど、結局クライアントが来たのは1時間後

13時に会議開始ね

と言われても、何の告知もなく15時に始まったり。

とにかく社員の時間を奪う会社でした(うちだけかも)

それほど時間を気にしない?というか日本人が気にしすぎ?だったのかもしれません。

もともと時間にルーズな人はこれは助かるかもしれませんが、時間通りに進めたい、計画性が高い人にはかなりストレスの原因になるかもしれません。

外国人と「仕事の感覚」が違う!

これも、長らく日本企業で働いている人には大きなギャップとなり、ストレスになるかもしれません。

日本人ほど勤勉な、「Workaholic(ワーカホリック)」:仕事中毒な民族はいません。

休日を返上して出勤したり、残業を惜しまなかったり、休日も上司からの電話に出たり。

これって、よく考えてみればおかしいんですよね!!!

 

でも、これに慣れてしまっているから、日本人が海外で働くと、周りの外国人の同僚にも、「同じように働いてほしい」と知らない間に求めてしまっているんです。

「なんでこんな緊急事態なのに電話に出ないの!!」

「こんな大きなクレームが来てるのに定時で上がるの!!」

こういうストレスはすべて、相手(同僚の外国人)も私たちと同じように、プライベートの時間を割いて仕事を優先してくれているはずだという期待をしてしまっているからです。

こんな大変な時だから、仕事していて当然だ、と当たり前を押し付けているんです。

しかし彼らは、どんな緊急事態でも、

 

17時になったから帰った

昨日はお休みを取ってたからメール見てなかった

業務時間外は電話には出ないから

と、当たり前のようにまっとうな理由を押し付けて、詫びもしないんです。

でも、これが彼らの「普通」なんです。

彼らからしたら私たち日本人は、

休日も働くの?

業務時間外なのに電話出るの?

じゃあいつ休むの?

っていう感覚なんです。

そりゃあストレスになるのも当たり前。

働かない同僚が、なぜ自分と同じぐらいのお給料をもらえているのか、

なぜ自分より上のポジションにいるのか、と狂うほど腹が立つときがあります。

しかし、働きすぎているのは自分。

当たり前じゃないのは自分なんです。

それを理解して、納得して、向こうのペースに合わせるまでに、だいぶ時間がかかります。

生活水準に馴染めるか

日本でしか生活をしたことがない人はまず、仕事云々よりも、その国で生活していけるかが問われます。

 

・食事

(こんなに食事がおいしいのは日本だけ)

・水、電気、ネット

(水道水が飲めない、お湯が出ないもあり得る)

・治安

(日本も危険ですが、海外はもっと危険な場所も)

・気候

(極寒の地域は私には無理です…)

国や地域によって生活レベルには雲泥の差がありますので、働きたいと思っている場所があるならまずは、そこに1週間だけでも滞在してみることをおすすめします。

ちなみに私は、お風呂に入れないこと、水シャワーがとてもしんどかった。

あと、やっぱり日本食は最高だと再認識しました。

 

一時帰国は自己負担

これは会社によるので一概には言えませんが、私が働いていた会社は、お休みは結構長く取れたものの、一時帰国時の航空券代は自腹でした

まぁ勝手に帰ってね、みたいな感じ。

ちなみに、赴任時も退職時も、往復の航空券代は自腹でした

こんなところあんまりないと思います。

よくよく考えてみると結構やばい。

退職して帰国するとき、コロナの影響で、帰国が3か月も延びた上に、航空券代片道16万円でしたからね、これ一切会社負担なしです。(普段は往復で5万~7万円)

入る前に福利厚生、待遇などもきちんと確認しておきましょうね…。

身内にいざ何かあったとき…すぐに帰れない

今回のコロナで特に痛感しました。

実は2020年4月に退職予定だったのが、3か月延びて7月の退職になってしまったんです。

その間、飛行機が飛ばない、飛んでも超高額の航空券だったので、もう少し帰国の時期をうかがっていました。

しかし、その3か月の間に、身内や友達に何かあったらどうなってたんだろう…!

って帰国後めっちゃ考えました。

帰りたくても帰れない、誰かが亡くなったら最期に会えないかもしれない、病気で倒れても駆けつけてあげられない。

海外で働くということはそういうことなんですよね。

「これが最後」と思って飛び立つ覚悟がないとやっていけません。

大げさかもしれませんが、これが2年間働いて実感したことです。

まとめ

海外で働きたいと思っている方のやる気をそいでしまうような記事になってしまって申し訳ありません。

しかし、海外に一旦渡ってしまうと、なかなか簡単に帰ってこられないし、簡単にはやめられないので、理想と現実のギャップはできるだけ小さくして渡航したほうがいいと思います。

自分の好きな方法で英語を勉強したり、海外ドラマを見て海外の仕事の様子をイメージしたり…。

渡航待ちの方は、早くビザが下りて渡航できるようになることを祈っています!

くれぐれもお気をつけて!

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