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松田に扮した高木がかぼちゃ軍団に誘拐されるところから後編です!
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かぼちゃをかぶせられた高木。
渋谷駅近くの人目につかない怪しいドアに誘拐されてしまう。
コナンは1人、そのあとを追う。
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誘拐された先は、関係者しか通れないような地下鉄の線路の脇を通り抜け、地下の貯水庫にまで連れていかれる。
拳銃は背中に突き付けられたまま、そして両手を上げたまま暗闇へと進む。
かぼちゃの穴から周りの様子がわかる。
数え切れないほどのかぼちゃたちがそこらじゅうに配置され、何か反抗しようものなら全員が襲ってきそうな雰囲気だった。
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怖さが高木を襲ったが、高木は松田になりきるため、佐藤の言葉を思い出した。
「しば犬とシェパードを足して2で割ったような」松田を想像し、演技に努めた。
そして千葉が手を柱に拘束され、意識を失っている様子を目の当たりにした。
生きているか死んでいるかはわからない。
自分のかぼちゃの被り物を脱ぎ、わざと音を立てて千葉の安否を確認した。
その音にびくっと動いた。眠ってるだけだとわかった。
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かぼちゃの1人から、ボスのような女性の声が響く。
「松田刑事、手荒な真似を許してくれ。」
彼らは致し方なくこのような誘拐をしたらしい。
おそらく爆弾犯ではなさそうだ。
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「まったくだ。」
高木は内心驚くも、松田になりすまし、クールに振る舞う。
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かぼちゃの女性は高木の前で被り物をついに取った。
金髪の美女だ。
彼女の名はエレニカ。
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「おい!エレニカ!」
近くにいた側近の2人は、女性が素顔を出したことに慌てている。
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そのエレニカという女性は素性を松田(高木)に打ち明けた。
「我々はロシアから日本に来た」
世界中で騒ぎを起こしている爆弾犯「プラーミャ」を追ってここまで来たのだという。
プラーミャは性別も年齢も国籍も全く明かされていない。
そしてここにいる全員は、大切な家族や友人をそのプラーミャの仕掛けた爆弾によって殺された遺族だったのだ。
プラーミャを捕まえ、プラーミャを殺せるならなんだってする、それほど憎しみは大きい。
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エレニカの言葉によって、かぼちゃたちは全員が被り物をその場でとり、素顔を見せた。
つまりこの人たちは、民間の組織ということだ。
(組織名は「ナーダ・ウニチトージティ」 ロシア語で「息の根を止める」の意。)
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コナンは、貯水庫に入る鉄の扉を1人で見張りをしていた別のかぼちゃを麻酔銃で眠らせ、扉を開けて貯水庫に入ることに成功。
見つからないように伏せて待機し、静かに状況を把握していた。
そしてその場で動画を撮って送り、目暮、佐藤たちに高木が地下の貯水庫にいることを知らせるファインプレー。
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白鳥:警部!!!高木の居場所がわかりました!!
目暮:なに!!
白鳥:地下の貯水庫です!
どこから送られてきたかわからないこの映像を信じ、警察は地下の貯水庫へ向かった。
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エレニカは話す。
「松田刑事、あの爆弾の解体方法を教えてほしい」
ペンと手帳を広げ差し出した。
何を言っているのか理解が追いつかなかった。
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エレニカ:あの爆弾によって多くの人間が犠牲になった。
我々はあの爆弾の情報を集め、プラーミャの正体をあばきたい。
日本の警察は何もしてくれない。
自分たちでどうにかするしかないんだ。
でもあなたは、何人もの命が犠牲になったプラーミャの爆弾を2度も解体してみせた。
だから我々は血眼になってあなたを探した。
教えてほしい。爆弾の解体方法を。
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松田(高木):書きたくないね!!!!!
(渡されたペンと手帳を放り投げた)
あんたらの個人的な恨みに付き合っている暇はねぇよ。
ロシア人:なんだと!!!!
その言葉で全員を敵に回した。
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松田(高木):警視庁前で爆発に巻き込まれたロシア人もあんたらと関係があんのかい。
エレニカ:あれは私の兄だ。
つまり、松田が6年前の渋谷の爆発事件で名刺を渡したロシア人男性は、エレニカの実の兄だったのだ。
エレニカの兄は過去に松田に助けられた恩を心に秘め、プラーミャが日本に渡ったことを知り、プラーミャの計画を伝えたく、松田を頼りに来日していたのだという。
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松田(高木):あんたらには重すぎる!
警察に任せろって言ってんだよ!
・・・沈黙・・・
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千葉がその高木の声に目を覚ます。
千葉:え?松田刑事??!え???!!てことは僕死んだの?
だって松田さんはとっくに殉職してて!!!
高木:ばか!!千葉!!!!
その言葉に、高木を拘束していた2人は高木のカツラを取り、正体がバレてしまう。
エレニカ:お前!!!だましたのか!!!!と怒りを抑えられない。
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この騒動を機に、待機していた警察が突入!
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佐藤:動くな!!警察よ!!
*佐藤が真ん中ってのがかっこいい!!
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エレニカは高木を押さえつけ、首をナイフで切りつける。
「そこまでにしといたほうがいいんじゃない!!」
コナン登場。
キック力増強シューズのダイヤルを回し、近くにあったかぼちゃの被り物を蹴ってその危機を救う。
「僕たちがここで戦っても、喜ぶのはプラーミャだよ!!!」
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コナンくん!!
佐藤はコナンがこの場にいることに驚きを隠せない。
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エレニカは「必ずプラーミャの息の根を止めて見せる」とロシア語でコナンに言い放ち、ロシア人たちが急に電気のブレーカーを落として姿を消してしまった!
くそっっ!!!
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暗闇の中でコナンは気配を感じた。
その瞬間耳元でさきほどのエレニカがロシア語でささやいた。
「私の息子のようにさせたくはない」
そして風のように消えていった。
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入ってきた警察が懐中電灯で照らすと、千葉も高木も無事だった。
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千葉も高木も無事、生還し、警視庁の一室で迎えられた。
千葉の恋人?小池苗子(なえこ)がドアの脇で涙ながらに千葉を見つめ、人目もはばからず泣きながら千葉に飛びついた。
心から心配していたようだ、安堵の涙だった。
千葉と苗子はその場にいづらくなり、部屋から足早に出ていった。
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子供たちをはじめ、千葉や高木といった刑事までが危ない目に遭い、クリスティーヌは自分たちのせいでたくさんの人が巻き込まれていることに責任を感じていた。
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村中:なあ目暮、悪いが彼女は相当参っている。今日は帰らせてもらえないか。
クリスティーヌはそのショックから気分が悪く、話ができる状態ではない。
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式は中止にしよう、そうね。
夫妻は結婚式の中止を余儀なくされた。
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そこに送り主不明のメールが届いた。
「式は予定通り行うこと。中止すればより多くの犠牲者が出るだろう」
空気が凍りついた。
まさにこの瞬間も、この会話を聞いていたかのような文面である。
そして、是が非でも夫妻を狙ってやろうという犯人の強い意志が込められていた。
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コナンは病院のお見舞いに来ていた。
蘭が腰掛けていたイスの上に何やらメモがあり、コナンはそれに飛びついた!
「蘭姉ちゃん、あのメモ見たの?!」
蘭が、警視庁前でのロシア人の爆発のとき、ロシア人が持っていたメモを一瞬だけ見たというのだ。
蘭はその内容を思い出そうと、ロシア語のような文字と、そこに書かれていた「¥」マークに似た地図記号のようなものを、覚えている限り再現していたのだった。
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コナンはそのメモを見て、おそらくこれは、、ロシア語で「爆弾!!」と解読した。
そして、「¥」だと思っていた記号が、自分の誤解だったとわかり、すぐさま病室を飛び出した。
何かとつながったようだ。
コナンくんどうしたのー!!!追いかける蘭。
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コナンは病院の廊下のポスターを凝視した。
ハロウィンの交通規制のポスターだった。
渋谷のスクランブル交差点を中心に、道玄坂、ヒカリエ周辺など、渋谷周辺の地図が載っており、その地図が「¥」マークに酷似していたのだった。
「そうだったのか!これを伝えたかったんだ!」
出典:毎日新聞社より
(画像は実際に映画に出てきたものとはことなるが、イメージこんな感じでスクランブル交差点を中心に道玄坂や神宮通りなどがマークされて「¥」マークのように見えた)
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蘭がコナンを追いかけてきていた。
蘭:コナンくんどうしたの!!!
コナン:わかったんだよ、プラーミャの正体が!
蘭は驚き目を丸くする。
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コナン:僕たちを誘い出し、爆発に巻き込んだ人が1人だけいるじゃない。
蘭:ま、まさか?!!!村中さん???!!
そりゃあ、警察をやめて隠居してるって言ってたけど、、そんな!
あの人が犯人だなんて!!!
まさかの犯人に背筋が凍る。
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コナンは急いで渋谷のマークシティーに向かった。
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マークシティにはエレニカとオレグ兄弟(千葉刑事を殴ったロシア人の双子の兄弟)がヒカリエを見つめていた。
「今日必ずあそこにプラーミャが現れる」
エレニカは胸にさげたネックレスを握り、亡き息子の仇を打つために手を強く握っていた。
復讐の時が近づいていた。
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エレニカの夫と息子は、プラーミャの爆弾よる火事に巻き込まれこの世を去った。
オレグ兄弟も助けようとしたが、火の手が強く近づけず、目の前で大切な家族を失ったのだった…。
3人は同じような境遇にあった遺族を引き連れ、復讐をするために来日した。
思い出せば思い出すほどエレニカの恨みは込みあげてくる。
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そこにスケボーを持ったコナンが息を切らしながら現れた。
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エレニカ:坊や!!!どうしてここに!!!
ここは危険だ!早くここから逃げて!
エレニカはコナンと息子を重ね合わせていた。
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コナン:わかったんだよ!!プラーミャの正体が!!!
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結局、式は2人だけで決行することが決まった。
控室ではクリスティーヌが着替えを終え、佐藤が警護につき、開始のときを待っている。
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佐藤:大丈夫ですか?
クリスティーヌ:正直言って、怖くてたまらないの。
佐藤:私たちが全力でお守りします
クリスティーヌ:だってもう、日本で2人も殺されているんですよね。
佐藤はその言葉に違和感を抱いた。
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ついに式場へ。
新郎新婦が入場し、指輪を交換する。
目暮や佐藤、捜査一課が警護につき、柱の陰に隠れて待機している。
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指輪の交換をしようとした瞬間、目暮の無線に連絡が入る。
なんだって!子供を人質にとって侵入?!
今どこだね!!!
無線を飛ばしてくる警官が異様な状況を知らせる。
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間もなくして事態は一変した。
エレニカを先頭に、オレグ兄弟が教会のドアから侵入、そしてなんとコナンは人質に取られ、式場に突入してきた。
ただし、コナンに焦る様子はなく、人質に取られたという設定で侵入してきた模様。
銃を構え「プラーミャの正体がわかった」と言いながら新郎新婦に近づいてくる。
そこをどけ、と新郎新婦の前に立ちはだかる佐藤と高木を脅す。
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エレニカ:両手を上げろ、プラーミャ!!!
新郎新婦に向かって叫ぶ。
訳もわからず両手を上げる村中。
どうした、新婦、お前も両手を上げるんだ。
怯えて村中の後ろに隠れるクリスティーヌ。
村中:待ってくれ!!彼女は3年前の交通事故で右手が上がらないんだ!
エレニカ:交通事故?
エレニカは村中に金属探知機を投げる。
エレニカ:そいつの右肩には弾丸が埋まってる
3年前、日本の警察に撃たれたときの弾がなぁ!!!
クリスティーヌ:違います!!手術のときの金属ボルトが入ってるんです!!
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佐藤:そういえばあなた、「日本で2人も殺されている」って言ってたけど、爆弾犯が殺されたことは世間には公表していないはず。どうしてそれを知っているのかしら。
村中:君までそんなことを!!命を張って守ってくれるんじゃなかったのか!!
そんな簡単に寝返って!せっかくの晴れ舞台が台無しだ!!
ごめんよ、クリスティーヌ。
信頼していた警察までもがクリスティーヌを疑いはじめ、村中はどうしようもない現状を嘆き、クリスティーヌをかばい、パニックになる。
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クリスティーヌは肩を震わせて笑い出す。
ふふ、ふははははは、はっはっはっはっは!!!
うるさい、うるさいうるさいうるさい!!!!
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プラーミャの正体は村中ではなくクリスティーヌだった。
*先ほどの病院でのコナンと蘭の会話で村中がプラーミャだというミスリードを誘った
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村中は驚愕。言葉が出てこない。
まさか自分が愛した人が人を爆弾で殺し続けてきたプラーミャだったなんて。
到底信じられることではない。
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ただ、時は止まってくれない。
クリスティーヌが犯人だとわかった今、警護をしていた警察陣がみな彼女を確保しようとする。
プラーミャはウェディングドレスを脱ぎ、下に着ていたブラックスーツになって身軽になり式場の2階へ跳躍。
神父に扮した白鳥がもう一歩のところで捕まえ損ねた。
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プラーミャは2階に隠しておいたマシンガンを素早く取り出しセッティング。
弾を充填した途端、無慈悲に式場の1階にいる人々に向けて撃ち放った。
警察もピストルで応戦する。
プラーミャは笑いながら、そして容赦無く、ここにいる全員を殺すかのように引き金を引く。
佐藤、高木、白鳥も対抗するが、銃の大きさが比べ物にならない。
エレニカたちも銃で対抗するも、上から攻撃されているため、柱の陰に隠れながら思うように反撃できない。
コナンは弾を避けながらこの状況を打破する方法を考えていた。
佐藤にプラーミャからの弾丸が当たりそうになり、高木は体を張って佐藤を守る。
2人とも倒れ込んだものの、高木くん重い!といってはねのけ、いくわよ!と頑丈な姿を見せていた。
*実はこのとき高木は腰に弾をくらってしまう
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銃撃が続く中、村中はその場から立ち上がれないほど激しく自分を責めていた。
弾が当たりかけたところを目暮が体を張って守り、柱の陰に避難させる。
式場はあっという間に銃撃戦と化した。
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村中:目暮、だめだおれ、愚かだ。みんなに向ける顔がない。
プラーミャの正体を見抜けなかったことに加え、警察関係者や子供たちまでも巻き込んでしまったことに自分の愚かさに嘆き、この世の終わりかのように顔から血の気が引いている。
目暮:そんなこと今に始まったことではない!!目を覚ませ、鬼の村中よ!!!
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プラーミャは軽快に走りながら銃で警察たちを寄せ付けず、式場から姿を消してしまう。
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コナン:くっそ!!!!
エレニカ:どうする少年!!
コナン:どうにかしてここを乗り切って!
僕はどうしても行かなきゃいけないところがあるんだ!
*ここもコナンの流暢なロシア語
コナンはエレニカたちと別れ式場を出て、プラーミャの後を追う!
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オレグ兄弟:どうするエレニカ!
エレニカ:警察には絶対に手を出さない。坊やとの約束だ。今はあの少年を信じるしかない。
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プラーミャは屋上に来て仲間のヘリを待っていた。
チッ!遅れてやがる!!💢
時間通りに着いていないヘリに怒りをあらわにする。
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コナンもいつの間にか屋上まで来ていた。
誰も入ってこないように頑丈にドアに鎖をかけ、南京錠で鍵を閉めた。
そしてプラーミャの真後ろまで追い詰めていた。
いつもの解決劇が始まる。
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強靭な爆弾を使って無差別に世界中で殺人を続けるプラーミャ。
活動を続けていく中で、プラーミャにとって、世界中どこへでもついてくるナーダ・ウニチトージティ(ロシア人遺族の組織)は相当なストレスだった。
そこで3年前、プラーミャは、東京に行くという噂を流し、わざと彼らを東京に一挙に集めて、爆弾で全滅させる計画を立てた。
しかし、その計画を警察学校の4人が台無しにした。
あれからプラーミャはその4人が許せなかった。
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お前は一体…!!!
江戸川コナン、探偵さ!
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プラーミャはその4人を抹殺するため再度来日。
調べたところ、伊達はすでに死亡していて、標的は降谷と松田と諸伏だった。
ところが松田も死んでいると判明。
3年前に松田を殺した爆弾犯を泳がせれば、残りの2人もすぐに出てくると思ったら大当たり。
ついでにもう1人(諸伏)も誘き出そうと思ったが、降谷を拘束してここまで経っても出てこないということはどこかで死んでいるのだろう。
手間が省けたようなものだ。
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プラーミャは笑いながら話す。
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一連の事件の動機を聞いたところで、ようやく仲間のヘリが近づいてきた。
ヘリは大きなプロペラを回しながらヒカリエ屋上に着陸。
ヘリの扉が開く。
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プラーミャはコナンに銃口を向けた。
コナンは窮地に立たされる。
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言ったはずだ。
私の正体を知ったものは全員死んでもらうとな。
驚くべきことに、プラーミャが恨む全員を東京に一挙に集め、一斉に殺すために、ハロウィンで賑わう渋谷のど真ん中に、無数の爆弾を仕掛けたというのだ。
お前も死んでもらう!!!!!
その瞬間ヘリに乗っていた操縦士が突然、驚くべき行動に出た。
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「ふっ、それが聞きたかったんだよ!!!!!!」
操縦士はプラーミャの右肩を素手で殴り、ヘリから降りてきた。
プラーミャは叫び声をあげて倒れ込む。
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降谷零、降臨。
*ここまじかっこよすぎた。安室ファンではないけどこの登場のしかたはずるい。
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コナン「安室さん!!!!」
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降谷は爆弾を首につけたままだった。
プラーミャは、3年前に諸伏から撃たれたときの銃弾を右肩に受けているため、起き上がれなくなるほどの打撃を食らいもがき苦しんでいた。
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「お前を捕まえるのはいつでもできた。爆弾の在り処を探るためにここまで泳がせたんだ」
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プラーミャ:くっそ、なめた真似を。
プラーミャは右肩を押さえながら立ち上がる。
降谷:銃を捨てて両手を上げろ
プラーミャ:ふっ。わかったよ!!!!!
あげた左手は彼女の結んだお団子の中、隠し持っていた手榴弾が出てきた!
ビルに向かって投げられたため、コナンは花火ボールを爆弾狙って蹴り放った。
いっけーーーーー!!!!
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花火ボールはビルの壁を伝って登り、爆弾に直撃。
地上にいる渋谷の人々は、突然のハロウィンの花火に歓声をあげていた。
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その間、プラーミャはヘリに乗り込み離陸する!
予備を持っておくものだな!
爆弾を爆破させるスマホの予備を持っていたことで勝ちを確信する。
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降谷も勝ちを確信したかのごとく、ニヤリと白い歯を見せた。
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プラーミャがスマホのスイッチを押す。
その瞬間、ヘリの中にあったもう一つの首輪型爆弾が爆発!!!
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降谷:君からもらったプレゼントはそっくり君にお返しするよ!
僕の優秀な部下が分析して作らせてもらった。
気に入ってもらえたかな?
ダミーの爆弾を手で外し、月に向かって放り投げた。
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コナンが渋谷で爆発に巻き込まれた際、ピンクとブルーの液を公安のために持ち帰った。
それを風見たち公安は成分を調べ、中和剤を作って降谷の首の爆弾を解体。
さらに、ダミーの爆弾を降谷がつけることによってプラーミャを油断させ、もう一つの爆弾をヘリに仕込んでヘリの中で爆破させるという算段だった。
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爆発したヘリは操縦が効かなくなり、プラーミャはパニックに。
地上で待っててくれ!!
あとは頼んだよ!!
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安室さーーーん!!
降谷はコナンにそう言い放ち、屋上から飛び降りてヘリに飛び乗る。
煙をあげながらくるくると下降していくヘリの中に突入し、プラーミャと狭い機体の中で対峙する。
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渋谷に建てられたハロウィンのオブジェが次々とそのヘリによって倒され、人々は混乱に陥る。
警察は一刻も早く渋谷駅から離れるよう、人々を避難させる。
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大渋滞の中、阿笠博士の車に乗った少年探偵団の4人は、コナンに頼まれた新開発のベルトを届けるために、人々の流れに逆らい、渋谷のど真ん中に向かっていた。
はかせー。これだと歩いた方がぜってー早いぜー!
子供たちの言う通りだった。
車が微動だにせず、身動きが取れなかったため、子供たち4人は車を降り、スクランブル交差点へ走った。
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プラーミャと降谷を乗せたヘリはハチ公前に墜落。
2人とも大怪我を負っていたが、プラーミャは立ち上がり、最後の力を振り絞って降谷にとどめを刺そうとした。
そのとき、大男がプラーミャの後ろから空手チョップ。
プラーミャは意識を失いその場に倒れた。
かつてプラーミャ(クリスティーヌ)と婚約していた村中だった。
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村中:元警察官として、これ以上の犠牲を出すわけにはいかない。
君は顔が割れてはいけない側の人間だろう。今のうちに逃げなさい。
降谷:どうしてそれを。
村中:長年の刑事の勘だよ。ここは私がなんとかする。
降谷は村中に助けられ、その場を去った。
村中は厳しい面持ちでプラーミャを抱き、立ち上がった。
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エレニカとオレグ兄弟が、茂みの陰からそのプラーミャの様子を見つめていた。
これがプラーミャを殺す最後の、そして絶好のチャンス。
エレニカは銃を向け、プラーミャを殺そうとしたそのとき。
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コナンが狙撃を阻んだ。
撃っちゃだめだよ!!!!!!
復讐はなにも生まないよ!!!
そこをどけ少年!!!!お前に私の何がわかる!!!!!
我々はプラーミャを殺すためになんだってしてきたんだ!!!!
涙を流しながら、エレニカは訴える。
私の夫は警察官で、警察官として人々を助けた。
息子も夫も、何か悪いことをしたのか???!!
なぜ殺されなければならなかったのだ!!!!
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怒りと恨み、あらゆる感情が込み上げる。
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コナンはエレニカの銃を持つ手を両手で握り、黙ってハグをした。
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エレニカはコナンの腕の中で大声で泣き叫び、晴らされぬ無念を悔やみ続けた。
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プラーミャを抱いた村中がエレニカに近づいてきた。
「日本の警察を信じてほしい。この者には、相応の罰を必ず受けさせる」
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コナンくーーーん!!!
コナーーン!!
新発明のベルトを持って少年探偵団の4人は誰もいないスクランブル交差点でコナンを探していた。
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おめーら!!!
まもなくコナンが現れる。
おめーら、博士へのメールは読んでくれたのか!
このベルトの端を持って、柱に結びつければいいだよな!
4人はベルトの端を持ち、できる限り遠くに走ってガードレールや駅の柱にくくりつけた。
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プラーミャによって仕掛けられた無数の爆弾。
人々は避難したが、飾りのかぼちゃがすべて爆弾のため、どうにかして爆発を阻止するしかなかった。
あのピンクと青の爆弾のように、かぼちゃが爆発すれば渋谷の坂を利用して液体が一気にスクランブル交差点に流れ着き、混ざり合った瞬間大爆発となる。
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これから渋谷がその火の海となる前に、ベルトをできるだけ遠くに結びつけ、巨大サッカーボールでその液体の流れをせきとめねばならなかった。
(ここは言葉で表すのが難しく伝わりづらくてごめんなさい。)
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ベルトから膨らまされたサッサーボールがみるみるうちに大きくなり、子供の身長を越え、カーブミラーの高さを越えふくらんでいく。
その弊害として、サッカーボールの大きさについていけなくなったベルトが、ガードレールや柱を強く引っ張るために、柱が折れゆがみ、ボールの引力に耐えられなくなっていた。
子供たちがベルトを支え引っ張るものの、子供の力ではどうにもできず、ボールがさらに大きく成長していくだけだった。
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道玄坂や神宮通りに仕掛けられたかぼちゃの風船が破裂し、青やピンクの液体を道路に散りばめていく。
液体は坂道を下り、一気にスクランブル交差点めがけて集まってくる。
もう爆発の時はすぐそこまで迫っていた。
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早く!!!早く!!!!!
ボールの膨らみも足りないし、ベルトの強度も足りない。
ベルトが外れてしまったらこの計画はパーで渋谷が大爆発に巻き込まれ、自分たちの命は当然ない。
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切羽詰まった時、男性が手を差し伸べてくれた。
「手伝うよ。」
ナーダ・ナーダウニチトージティ(ロシア人遺族の組織/エレニカの仲間たち)がぞろぞろとやってきて手伝ってくれた。
ベルトをもっと強度のある柱に結び直し、一緒に引っ張り、そこにいたエレニカはその姿に涙を流した。
式場にいた警官や佐藤、高木も応援に駆けつけた。
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ピンクと青の液体は容赦無く渋谷のど真ん中に流れ込み、子供たちやロシア人の足元を襲っていた。
佐藤がその液体に目をやると、血が数滴落ちていることに気がついた。
その血をたどると高木の腰から血が流れていた。
「どうしたのその傷!!」
こんなもんどうってことありませんよ、といいながらも血は流れ、ベルトを引っ張る体に力が入らない。
そして液体がいよいよ集まり出し、危機感が増してきた。
全員高いところに走って避難する。
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ついに仕上げの一撃!
コナンはビルの高さほどに大きくなったボールの上まで、ベルトを伝ってスケボーでのぼっていき、ボールの頂点に到達!
空中でジャンプして勢いをつけ、ボールの頂点を力一杯押しつぶす!
「いっけーーーーーー!!!」
*このスケボーバク転のパフォーマンスは必要だったのか?笑
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押し潰されたボールは空気が抜けてぺちゃんこに広がり、液体をそれぞれの方向に押し戻して合流を阻止。
ボールが道路やビルの間に入り込んで液体の流れを止め、爆発を防いだのだった。
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なんとか大爆発は免れた。
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こんなところにいたんだね。
コナンは降谷に会いに行った。
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降谷:よく思いついたね、あんな方法。
コナンは今回のサッカーボールを使った方法について、ある人物との思い出がきっかけになっていたことを明かす。
*ここもまじで名場面。私は2回とも泣いた。
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公園で野球をしていると、新一が野球ボールを水道に当ててしまい、水道管が破裂してしまう。
蛇口をひねっても水が止まらず吹き出すばかり。
蘭は「新一が変なとこに投げるからじゃーーん」とどうしようもない状況に泣き出してしまう。
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そこに警察学校時代の5人が通りかかる。
そして萩原が新一に、てめーの女泣かしてんじゃねーぞ!と言って
新一が持っていた野球ボールを破裂した水道管にはめてみせた。
すると水はピタリと止まり、ほら、と言って萩原は幼い2人にウィンクをした。
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「陣平ちゃーん、水道局、電話!!」
「あ?なんでー??」
萩原は後ろにいた松田に、水道局に電話するよう頼んだというシーンをコナンは思い出していた。
実は新一は小さい頃にこの5人と会っていたという奇跡のような出来事。
この出来事から今回のサッカーボールのアイデアが浮かんだらしい。
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*新一(コナン)は助けてくれた人が萩原だということを知らないし、降谷たちの同期の「殉職した萩原」と同一人物だとはつながっていない。
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*3年前、松田が渋谷のビルでプラーミャの爆弾を止めようとしたとき、あと6秒のところで行き詰まり、「ハギ、お前ならどうする!」と萩原の顔を思い出した瞬間があった。
そのとき咄嗟に出てきたのは「陣平ちゃん、電話!」という短い一言。
前半ではこれが何を意味するのか全くわからず、なぜその「電話!」だけでガムをつっこむことになったのかは映画の前半ではわからなかった。
しかし、最後のこの回想で、野球ボールで水を止めた萩原、そのおかげでガムで爆発を止めた松田、そして今回のコナンと、全部つながっていたのだとわかり、我涙。笑
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そしてその話を聞き降谷はしんみりした顔で天を見上げる。
あれ、どうしたの?
いや、別に。
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ここの3:30〜実際の声が聞けます。名シーン。
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高木は救急車に運ばれた。
佐藤は付き添いのため同乗する。
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高木:佐藤さん、これから僕、手術を受けることになると思うんです。
だから、佐藤さん、おまじないを…
佐藤:おまじない…?
…もう、そんな元気があるならきっと大丈夫よ(照)
佐藤は髪を耳にかけ、高木刑事にちゅー。
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ここでBUMP OF CHICKENの「クロノスタシス」のイントロが流れる。
少年探偵団はその現場を目撃して冷やかし騒ぐw
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手術中の光が点灯中。
目暮と佐藤は病室前で手術が終わるのを待っている。
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手術が終わり、担当医が出てきた。
佐藤:先生!高木くんは!!
担当医は険しい顔をした。
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高木の遺影が祀られ、木魚の音が聞こえてくる。
高木はどうやら助からなかったようだ。
警察関係者が涙を流しながら集まっている。
そこへ4人組の男が襲ってきた。
「高木ーーー!!!!」
勝手にあの世に行った高木を恨む男たちだった。
警察関係者と4人組は揉み合いになり、木魚を叩いていたお坊さん役の目暮が声をかけた。
「訓練終了ー!」
棺桶の中で眠っていた高木が目を覚まし状況が整理できないでいる。
「僕、この格好する必要あります??!」
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会いたかったぜ、シェリー。
by ジン
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・タイトルから、がっつりな恋愛ものだと思ってたから、全然期待してなくて見にいったら、過去作品TOP5に入るほど私は好き。
コナン映画で何回も劇場に見に行ったのは初めてだった。
・最近の作品には稀な、ミステリー要素が強く、昔のコナンが戻ってきてくれたみたいだった。
・コナンアニメのスペシャル回などとも絡みがあり、とても濃い作品。
・逆に、警察学校編の5人の名前、亡くなった経緯など知らんかったらこの映画はきつい。
・佐藤刑事と松田刑事の関係、アニメ「揺れる警視庁1200万人の人質」はかなりの重要回
・白石麻衣の演技が予想以上に良かった。
ゲスト声優が誰か気づかないほど、とても自然だった。
・まさかのタイミングで、ロシア人が題材となっており、公開も危ぶまれた。
・ロシアの歴史、皇帝がメインテーマとなった第3作「世紀末の魔術師」から23年。
・とにかくおもしろかった。警察学校のメンバーにスポットが当てられることって稀すぎるから、とても特別な映画で、こんな最高な作品作ってくれてありがとうございました。
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ぜひぜひ前半にも名場面がたくさんあるので戻ってみてね!
【ネタバレ/あらすじ】コナン最新映画 ハロウィンの花嫁 ストーリー網羅!警察学校組が大活躍の前編!
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もう一つのロシア題材の映画
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フォトグラファー兼ブロガー
動物占いで「フットワークの軽いこあら」です。
関西のいなか出身、早稲田スポ科卒。
小学校から大学までソフトテニス一本。
大学卒業後、フィジーへ移住。
2年間のフィジー生活を終えて2020年夏に帰国。
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